元々この病気は「低髄液圧症候群」と呼ばれていました。
しかし、近年、必ずしも髄液圧との関連があるわけではないことがわかり、「脳脊髄液減少症」とよばれるようになりました。
しかしながら、「脳脊髄液減少症」というのは、いまだ正式な名称ではありません。
まだ、病気として確立しておらず、治療においては保険も適用されません。(2011年7月現在)有効とされる手術がありますが、全て自費で行わなければいけません。
ようやく先日、2011年4月から、全国的に検査が保険診療として認められることとなりました。来年度には、治療も保険対象になる可能性がみえてきています。
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今回、夫がこの「脳脊髄液減少症」の疑いがあるとの診断を受けました。
夫の場合の症状は、「慢性的な頭痛」「めまい」「集中力・判断力・理解力・計算力の低下」などがあります。
一般的には、こちらには書ききれないほど、他にも様々な症状が引き起こされるようです。
また、要因の項目を参考にしていただけるとお分かりになるかと思いますが、この「脳脊髄液減少症」は外傷的要因が非常に高いとされ、つまり子供から大人まで誰にでも起こりうる病気です。こつんと頭を打ったことが「脳脊髄液減少症」を引き起こすことがあるのです。
→ 発症の原因として考えられる要因について
→ 引き起こされる症状について
夫は、発症から約1年をかけて、この病名にたどり着きましたが、多くの患者さんは10年以上の歳月をかけて、この病名にいたり、治療をうけています。
夫の場合、最近ちょうど、この「脳脊髄液減少症」がさまざまなメディアでクローズアップされてきたこともあり、運が良かったのだと思います。
素人の考えですが、隠れ「脳脊髄液減少症」を患っている方は非常に多いと思います。
「産後うつ」の診断を受けた方の中にも、実はこの病気を患っている人がいるのではないかといわれています。
私は特に、「うつ病」や「自律神経失調症」などの診断を受けた方の中には、実はこの病気である方が多いのではないかと、考えています。
実際のところ夫も、これまで一番病名として疑われたのが、「うつ病」であり「自律神経失調症」です。
しかし、医師の「仕事や家庭でのストレスはありませんか?」の質問を頑なに拒み続け、一年かけて、ようやくこの病名に行き当たりました。
もし、一度でも「ストレスがあります。」と答えていたら、おそらく、まだ病名を探してうろうろと転院していたことと思います。
この病気は、決して死に直結した病気ではありません。
しかし、この病気によってひきおこされる症状のせいで、多くの方が普通の日常生活を送れない状態にまで追い込まれています。
拙い文章ですが、こちらの記録が少しでも同じ病気に苦しむ患者の方、ご家族の方の参考になればと思います。
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